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プレスリリース

※2015年以前に発表された、プレスリリースの内容を掲載しています。

2005.06

乳酸菌Lactobacillus helveticus CM4株発酵乳の
継続飲用による睡眠・生活の質の改善効果を確認

- 発酵乳の継続飲用効果をヒト試験で科学的に解明 -

カルピス株式会社(本社 東京都渋谷区 社長 石渡 總平)基礎研究フロンティアラボラトリーでは、当社で保有している乳酸菌L. helveticus(ラクトバチルス・ヘルベティカス)CM4株の発酵乳を継続飲用することによる健康な高齢者の睡眠・生活状態への効果について研究した結果、睡眠の質(QOS)および生活の質(QOL)の改善効果を確認しました。
 その結果、睡眠関連の指標では、『睡眠中の目覚めの回数』の減少と『睡眠中の諸症状』の改善が認められ、生活関連の指標では、『全体的健康感』が高くなったことから、「ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株発酵乳」の継続飲用により、健常人の睡眠・生活の質をより改善する可能性が示唆されました。
 今後、当社では、新しい機能性食品の開発を目指して、「ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株発酵乳」のさらなる科学的研究を進めていきます。


【 研究の背景 】
 近年、環境変化(夜型社会、24時間社会)に伴う生体リズムの乱れ、睡眠の質の低下、それに伴う生活の質の低下などが問題になっています。当社基礎研究フロンティアラボラトリーでは、長年の乳酸菌・発酵乳研究から、様々な生理機能が解明されている「ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株発酵乳」を用いて、睡眠や生活状態への効果について研究を進めています。
 今年3月の日本薬学会大会においては、動物試験で生体リズムを調節するホルモンである脳内松果体メラトニン量の夜間での増加を確認したことを発表しました。このたび、大阪大学保健センター、大阪大学医学研究科精神医学教室 (杉田義郎教授)と実施したヒトでの飲用効果に関する共同研究成果を、日本睡眠学会 第30回定期学術集会(6/30)で本日発表します。

【 試験内容 】
 試験は、ダブルブラインドのクロスオーバー試験で実施しました。健康な高齢者30名(70.7±5.8歳;男性23名、女性7名)を対象に、15名ずつ2群に分け、それぞれ「ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株発酵乳」と未発酵乳を1日1本(100g)3週間飲用し、睡眠状態や生活状態の変化を測定しました。なお、試験期間中は普段どおりに生活し、未飲用期間(3週間、飲用期間前後に設定)でも同様の測定を行いました。
 客観的指標は、睡眠覚醒状態を計測できるアクチグラフ*1の常時装着により得られたデータから解析し、自覚的指標は、睡眠の質(QOS)*2と生活の質(QOL)*3に関するアンケート調査結果から解析しました。

*1:アクチグラフ:
 身体の加速度から睡眠覚醒状態を測定する機器。睡眠効率(就寝中の睡眠時間)、入眠潜時(寝
つくまでの時間)、覚醒エピソード(睡眠中の目覚めの回数)、身体活動数(日中の活動量)などの解析ができる。
*2:QOS:
 「睡眠健康調査票(SHRI))にて調査し、以下の5項目についてスコア化して解析ができる。[睡眠維持障害、睡眠中の諸症状(寝とぼけ行動、足のむずむず など)、無呼吸関連、起床困難関連、入眠障害関連]
*3:QOL:
 「健康関連QOL尺度SF-36」にて調査し、以下の8項目についてスコア化して解析ができる。[身体機能、日常役割機能(身体)、体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、日常役割機能(精神)、心の健康]

【 試験結果 】
 試験の結果、「ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株発酵乳」(発酵乳)飲用、未発酵乳飲用ともに、前対象期間(飲用前)と比較して、各測定指標が改善する方向でしたが、その効果は「ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株発酵乳」(発酵乳)のほうがより顕著でした。

(1)アクチグラフによる計測結果(客観的指標)
 発酵乳、未発酵乳とも、飲用することにより前対象期間(飲用前)に比べて睡眠状態が良くなる傾向が認められましたが、その効果は未発酵乳に比べ、発酵乳のほうが顕著でした。『睡眠中の目覚めの回数』は、発酵乳飲用時で有意に減少していました(図1)。
(2)QOS(睡眠の質)に関する調査結果(自覚的指標)
 発酵乳飲用により、『睡眠中の諸症状』(寝とぼけ行動、足のむずむず など)のスコアが改善する傾向が認められました(図2)。
(3)QOL (生活の質) に関する調査結果(自覚的指標)
 発酵乳飲用により、『全体的健康感』のスコアの有意な向上が認められました (図3)。

 さらに、健康な高齢者の中でも、前対象期間(飲用前)で睡眠状態があまり良好でなかったグループに絞って解析すると、発酵乳飲用により、アクチグラフ解析やQOS、QOL調査結果において、発酵乳の継続飲用により、より明確な改善効果が認められました。

【まとめ】
 上記の試験結果から、「ラクトバチルス・ヘルベティカスCM4株発酵乳」の継続飲用によって、睡眠状態の改善と生活状態の改善が認められました。



図1.睡眠中の目覚めの回数(アクチグラフによる計測結果


図2.睡眠中の諸症状[睡眠の質(QOS)に関する調査結果]


図3.全体的健康感[生活の質(QOL)に関する調査結果]


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最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。